アルパイン再構築 改1

6月12,13日 【谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜・衝立岩中央稜】

アルパインのルーチンをしっかり身に付けようと一ノ倉沢で2日間クライミングをしてきました。アルパインデビュー数名を含む総勢11名が2班に分かれて南稜と中央稜を日を入れ替えて登攀。デビュー組はこの半年間インドア、ゲレンデ、マルチと精進を続けてきた人たちで、ジムなら10bOSのレベルにまで上達したとのことでした。
 
今回私は支点工作やロープワークに集中していたので残念ながら写真はあまりありません。

12日
未だ雪渓がつながっていたのでテールリッジまで楽々アプローチでした。シュルントもなし。
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11人も居たのですが全員の足が揃っていたので一の倉沢出合Pから1時間で中央稜取付に到着。しかし5時出発は甘かった。南稜テラスに入り切れない人の列がトラバースルートまで続いているのを見たときは途中ピッチでの敗退が頭をよぎりました。
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長い長い待ち時間の間に隣の中央稜をクライマーが続々と登っていきます。
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赤○はGWの黒部源流スキーに一緒に行ったイケちゃん。彼女も今日がアルパインデビューらしいのですが、果敢にリードしています。
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3ピッチ目スタートのイヤらしいトラバースも果敢にリードしていきました。
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3時間半待ってようやく南稜の登攀の開始、私の奇数ピッチリードでスタートしました。
これはアルパインデビューのD介クンの記念すべき初リード風景。
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いろいろ教えて頂いた頼れるリーダー。最近はエキストリームスキーが本職。
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5ピッチ目のⅤ級の垂壁を難なくリードするツカちゃん。この娘も今日がアルパインデビューでしたが大阪の師匠の言いつけでオールリードしたそうです。エライ!!
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登攀と懸垂下降を済ませて南稜テラスへ無事帰還。過去に何件もの転落事故が起きているテラスからテールリッジまでのトラバースルートはクライミング以上に気を遣わされました。
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初めて登った南稜でしたが、すっきりした登攀が楽しめる想像以上の好ルートを満喫しました。

13日
昨日の大渋滞に懲りて、日曜日はまだ薄暗い4時に一ノ倉駐車場発。お陰で私が登る中央稜は2番手、南稜組は1番手をゲット。今日は大阪の師匠とロープを組み、4ピッチ目の核心ⅣA0をリードするために偶数ピッチリードにさせてもらいました。しかし中央稜は5年前に一度登っているせいか今日は緊張感と集中力に欠けていました。写真も撮らなかったし。

核心部はフリーで登りたかったのですが最後の一手のスタンスが見つかりません。A0にするくらいならと思って一旦ワンテンションを入れてルート観察をしましたが、ハーケンなんかにいつまでも体重を預けちゃ危ないでしょうという大阪の師匠の声に我に返ってA0で乗り越えました。

その上「すっきりしたカンテ上のフェースをぐいぐい登る」はずの6ピッチ目(Ⅲ+)で痛恨のルートミス。何時の間にやらまともな支点もない苔の生えたフェースに入り込んでいました。そこまでのランアウトだけでも怖かったのですが、抜け出るためにはハング脇のバンドに這いあがらなければなりません。しかし薄かぶりの壁にはスタンスはなく、バンド上をいくら探ってもしっかり指がかかるホールドが見つかりません。幸いな事にバンドの縁には幅1mの間にハーケンが横一列に5本も連打されていたのでこれにぶら下がってハングドッグ。心を落ち着け腕を回復させて何とか乗り切りましたが、アブナイアブナイ。

朝からの集中力の欠如と、核心を過ぎてもう終わったも同然という油断が招いた失敗でした。

ここから先はあえて登らなくてもいいⅡ級程度のピッチの連続になるのでこのピッチで登攀を終了し、落石を起こさないように 同ルートを慎重に懸垂下降して中央カンテの取り付き付近に無事降りました。

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コメント

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いやあ、凄いねえ。
一ノ倉のクライミングと聞いたら、それだけでビビってしまいます。
自分では登りたくないですが、他の人が上るのを写真やレポで読むのは大好きです。
写真で見るとさらにその怖さがわかります。
気をつけて楽しんでくださいね。

warabeさん、ありがとうございます。

いつもながら思うのはwarabeさんがクライミングをやったら上手いだろうなぁということです。私は下手の横好きなので無理をせずに楽しもうと思っています。