雪崩トレーニング本番

 1月16,17日 【アンチアバランチトレーニング】 谷川岳周辺

山スキーに雪崩の危険がつきまとうのは仕方のないこと。
自分自身が雪崩に埋もれる事がないために、不幸にも埋もれてしまった仲間を救出するために、年に1度は専門家による雪崩からのセルフレスキューの訓練を受けるようにしています。
一昨年はBCラボ主宰で冒険小屋にお願いしたグループマネージメント講習、昨年はJANのSC、そして今年は同じ山岳会に所属しているJANメンバーによる講習を受けてきました。

今回参加した25人のビーコンの一部です。これらの電源のOFF方法を全て覚えておかないと複数の仲間を助ける時に非常に困る事になります。種類が多いから大変。
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写真には写っていませんが、マムートオーナーは2日間の講習の終了後、その性能をべた褒めでした。でも単数埋没なら私のTrackerもそうは負けてませんでした。

U講師によるピットチェック風景。 CTE2 @27cm RP (Red Pointではありません)。
若いコ達からお洒落だと評判だったUさんは昨年のJAN 白馬SC1の講師の一人。注目していた11日の日照による影響は120cmのところにかすかに見られた融解再氷結層がそれと思われましたが、その後の積雪との結合は良好でした。 またCTE2でしたが、クラス1データは一切見られず、斜度が低くアンカーの多いこの斜面の私の判断はFairでした。
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雪が深くて何をするにも大変。
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クロヒゲ危機一髪、ではありませんよ。
プロービングの感触を覚える練習ですが、これなら埋没役が苦しかったり寒かったりすることはありませんし、本人の意思で出る事ができます。うまいやり方ですね。 
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この日の最後は捜索シミュレーション。私はリーダーをやったのですが、大失敗。捜索開始と同時に板を脱いだら腰まで埋もれる雪に身動きできず、全くの役立たずになってしまいました。 デブリの上に到着するまでは板は脱がない方がいいようです。その為にはシール滑走技術を磨いておかなければならないと痛感しました。
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で、夜…。
多才ですなぁ。 大受け。
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あれだけ飲んでも朝はシャキッと。
特に若い娘たちの技術を身に付けようとする真剣な姿勢に感心しました。
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雪崩から救出したら遭難者を保温、場合によっては搬送しなければなりません。

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中にカラビナを入れてインクノットでスリングを留めます。
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メインロープへの結合は流動分散。
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こんな風にして運びます。工夫すれば3人でも運べるようになりますが、とても大変です。
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そして今日はロープウェイで天神平へ上がっての実地訓練。非圧雪ゲレンデでは滑る事もできず歩いて降りることもままならないゲレンデ遭難状態のボーダーがあちこちにいたくらいの深雪でした。

我がチームのお嬢さん二人はまずはラッセル訓練。スノーシューで腿まで。よく考えてみたら私もラッセルのやり方など教わったことがなくたいへん参考になりました。
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ワカンの人はストックで前を切り崩さないと進むことができません。
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そして各グループ毎にピットチェックの復習。
ゲレンデの少し上の北斜面の結果はCTNでとても安定していました。11日の物と思われる滑り面は既に雪面から150cmも下になり、かつ結合状態も悪くないので全く問題ありませんでした
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最後にグループマネージメントの練習をしたくて仕方なかったオジサンたちは午後3時半でも残っていたノートラック斜面を見つけてビーコンONにして大喜びで降りたとさ。とても気持ちの良い1本でした。

お世話になったUさん、CLのNさん、その他各リーダーの皆さん方、2日間ありがとうございました。埋没者捜索練習をするたびに新たな課題が浮かび上がります。私はこれからも年に1回は専門家の講習を受けて技術を磨いていくつもりです。

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