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BMW i3試乗

10月25,26日 BMW i3試乗

BMWの電気自動車 i3(発電用エンジン搭載仕様を借りたので正確にはピュアEVではなくREV:Renge Extender Vehicle)を2日間お借りして試乗しました。
REVというのは基本的に電気自動車(EV)ですが、事前に外部設備からチャージしておいた電気が走行中になくなると発電用エンジンが作動し、その電気で走ることができるEVです。つまり通常は発電所で効率よく作られた電気で走り、それがなくなると効率はあまり良くないけれど自分自身で作った電気を使うことによって次回の外部充電までを凌ごうという電気自動車です。ピュアEVに対する長所はGSとガソリンを買うお金さえあれば充電することなしに10万kmでも20万kmでも壊れるまで走って行かれるというところです。(ピュアEVは実質130kmとか150kmで外部充電が必要。)これは心理的にも実際上も相当なアドバンテージ。今回私も心配するどころか、安心して加減速の多用や寒いくらいのエアコン設定をして故意にバッテリー切れを早め、RE作動時の挙動確認をすることができました。

蛇足
私は(私以外の多くの専門家も)稼働している原発が少なく今後の増加も見込めない日本において、EVはCO2削減に役立つどころかその反対であると信じていますし、各種データもそう言っている様に見えます。
現在の電源MIXを前提にしてEVのCO2排出を議論しても本質を見誤ります。将来EVが増えた分増設しなければならない発電を何が担うのかを考えなければなりません。石炭なのか天然ガスなのか原発なのか。それ次第でEVのCO2排出は大きく変わります。水力なんて考慮の余地すらありませんし、風力?太陽光?そんなもの技術的にも経済的にも無責任な政治家のポピュリズムとしか思えません。
蛇足終わり


まずは静的評価から。
実際に奥さん用としてこれを所有しているテキサスの同僚はUglyといつも言っていますが、私はこれもありかもと思っています。
見慣れたら可愛くて愛着が沸きそう。写真はちょっと格好良く撮れすぎました。
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何故か観音開き。使い勝手は分かりません。
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バッテリーが荷室の下に入っているので床は高いですが、そこそこの荷物は入ります。この種の車としては十分ではないでしょうか。
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ボンネットの下には大きな積載スペースではありませんでした。写真で見えている小物入れの中に充電プラグを差し込むコンセントがありました。もちろん充電中はボンネットを閉めることができます。
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定価540万くらい、必要なOPTを付けると700万円位するそうですが、内装はとてもシンプル、プル、プル…。
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なんせ、ダッシュボードなんてリサイクル材ですから。幾ら環境重視を演出したとは言え700万円の車にこれですか…。
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回転式のシフトレバーはステアリングの根元右側から生えてます。バックからすぐに前進しようとするとつい左手が空振ります。
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情報はこのモニターが全てですが、とてもわかりやすく、使いやすいです。
エンジン回転数も油温も水温も出ないのは当然ですね。
下段右側にバッテリーで走れる距離、左側にエンジン発電で走れる距離が表示されています。
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2日間使った感想ですが、一言でいえば「i3凄すぎ!」

強力な電気モーターと、カーボンボディによる軽量化によってホットハッチ並みの走りを実現していました。何十年も金色に輝き続けている免許証を汚したくないので130km/hまでしか確認していませんが、日本国内で常識ある運転範囲を心がけている人なら不満どころか十分優越感を感じられると思います。

初日に国道や市街地走行、二日目に高速道と峠のワインディング、それにRE作動時のドライバビリティとNVを確認してみました。

国道や市街地では発進時に最大トルクを発生する電気モーターの走りはさすがに別世界!街中運転がとても楽しいです。これならAbarth595とかホットハッチの仲間になれるかもなんて考えてしまいます。(もちろん向こうはイヤだろうけど。)
日産リーフが「極普通の車」を目指したのとは好対照、プレミアムブランドにふさわしい未来の1台として「走り」を演出しているように思えました。
走行中にアクセルペダルを離すと即座に強力な回生ブレーキが効くので、街中では基本的にワンペダル運転(ブレーキ不要)になります。最初は戸惑いますが、30分も乗れば流れを乱すことなくブレーキなしでピタリと停止線に停められるようになりました。回生ブレーキだけに頼らずフットブレーキも併用してみたのですが、これはこれで微妙な速度コントロールに慣れが必要かも。ちなみにフットブレーキを使わずに回生ブレーキを多用する方が当然電費は良くなります。(視認していませんが、回生ブレーキ時もブレーキランプは作動しているそうです。減速G感知?)

クリープがないのはちょっと不便。

高速道路で120km/h以上での巡航からアクセルを踏めば瞬時に加速、高速道でも全く不満ないどころか私は大満足。峠では下手くそな私が回転を落としてしまっても強大な低速トルクで瞬時にリカバーし、ショートホイールベースとも相まってとても楽しめました。(上手な人だったらタイヤ性能や荷重移動に違和感があるのかもしれません。)

帰路バッテリーが尽きてREが作動したのですが、初めはそれに気づかず、モニター画面のガソリン残量が減ったことで気づきました。一度気づいてしまえばその後からは分かりますが、NVはほとんど気にならないレベルです。高速走行時やメカに興味のない同乗者だったら市街地でも気がつかないと思います。ドライバビリティもRE非作動時と全く変化なし(市街地のみ確認)。

活発なシティコミューターかと思っていましたが、確認した運転範囲では立派なボーイズレーサーでした。(値段を言わなきゃ。)

うーん、すげぇなBMW。




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コメント

非公開コメント

どのメーカーもそうだけど、液晶の文字を大きくしないと老眼には見えんのですが。。。

エフ、

そんな貴方にははずきルーペ、いいかもよ。