ルセンティス眼球注射体験記

2月19日

昨年2月に発覚した網膜静脈流分枝閉鎖症(眼底の動脈硬化に伴う静脈からの出血)が悪化し、ついにルセンティス注射を受けてきました。このブログを読んでいただいている方の多くは動脈硬化などとは無縁と思われますが、雪山には付き物の紫外線がリスクの一つと言われている加齢黄斑変性もルセンティス注射が治療法となるため、参考までにその体験記を記しておきます。


この注射に至るまでの1年の間、内服薬の他ステロイドの球後注射を3回受けました。
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診察椅子に座った状態で心の準備もないままに

「じゃ、一応ステロイド打っておきすか。はい、上向いて。」
「イヤ、先生、まだ心の準備が…」
「そうだよねぇ、怖いよねぇ。」
ブスッ!

スムーズに針が眼球裏に届けば大した痛みもなく終わりますが、2回目の時は位置が定まらずに針で眼球裏を探ったためゴリゴリした鈍い痛みを感じました。
痛み自体よりもその恐怖で「もーやめて!」って感じ。
顔を上に向けたうえで視線を瞼の上に持って行かなくてはならないのですが、それができなかったために針が上手く入らなかったようです。ちゃんと指示通りしていればあっけなく終わります。値段も2,000円程度とお手軽ですが、効きもイマイチ。


そして今回のルセンティス眼球注射。
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その名の通り眼球に針を刺すのですが、黒目やその近傍に入れば失明、網膜に入れば網膜剥離を起こすので顕微鏡を使って僅かな硝子体に針を入れるそうです。一番大きなリスクは感染症。そうなったら失明の危機。そのため注射は手術室で行います。

 「ルセンティス手帳」に依れば注射の前から患者の手で抗菌点眼剤を点眼することになっていますが、私が通っている医院では注射時に入念な洗浄・消毒をすればその必要はないとのことで何もせずに当日を迎えました。
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受付を済ませると使い捨ての手術着と手術帽を着用させられ、何種類かの点眼剤を10分か15分おきに点眼されました。瞳孔を広げる薬と麻酔薬と消毒薬でしょうか。

前の手術が長引き1時間半程待たされ、その間ずうずうしく寝入ってしまいました。

いよいよ私の番になり手術室に入ると歯医者のような椅子に座らされ、それが水平に倒され雑談のような感じで注射の説明がありました。針を入れる時に眼球が動かないようにピンセットで押さえるのが少し痛いよと言われました。
ピンセットで眼球掴むだぁ??上瞼の裏と下瞼の裏にピンセットを突っ込まれて眼球を押さえられる様子が頭に浮かんで血の気が引きます。

そんな私の動揺とは関係なく作業が始まりました。
まずは目の周りの広い範囲をアルコールガーゼでゴシゴシと消毒。
次に何度も入念に眼球の消毒洗浄。大学病院の先生はこの消毒液が沁みるかもと仰っていましたが、そんなことはありませんでした。注射器のような洗浄ノズルを替えるのが見えるたびに「今度は針か!?」とビビります。
消毒が終わると瞼が閉じないように上瞼と下瞼をそれぞれ半透明のテープ状の物で固定されました。
目を見開いた状態になった所で眼球が薄い更紗のような物で覆われ、上から顕微鏡用の強い光が当てられます。瞳孔が開いているのでまぶしく何も見えません。
その状態で眼球の端に何か違和感を感じること数秒…。

終わりでした。

えっ??、ってな感じ。
先生と助手の方にお礼を言って手術室を後にしました。

痛みや苦痛など全くない上に球後注射と違って迫ってくる針が見えないから恐怖を感じる暇もなし。
1年間周囲に眼球注射、眼球注射、怖いよ、怖いよ、って大騒ぎしてみなさん大変お騒がせをしました。
みなさーん、眼球注射怖くないよー。


でも問題はこれ。3割負担でこの金額です。
国保や、国の規定通りに給付を行う健保ならば高額医療費補助の対象外という痛い金額です。
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経過次第では来月以降も追加接種あり。

もっともあり得る加齢黄斑変性になったら最低3回の接種でその後は経過次第。
経済的な負担は馬鹿になりません。
雪山な皆様は若い今の内からお気をつけあれ。
私はサングラスを買い代えようと思っています。


追記)
今朝受けてきた経過観察では昨年1.0まで回復した視力が0.3まで落ちていました。
上の写真を右目だけで見るとかすんで見えるだけでなくラインがグニャグニャ曲がって見えています。
本当に治るのかすごく心配。
週末のスキーは中止にしました。



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コメント

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怖ろしい・・

ヘタなホラー映画より縮み上がりました。
常吉さんの勇気に尊敬のまなざし。

患者様の声

お疲れ様でした〜
この記事、読み応えありますね〜 うちの社内報で採用したいくらい(笑)

遊びや楽しみがすべて消えるだろうから、目のことって本当に不安ですよね。
うまく進みますように・・・

雪は目に良くないと言われても、ド近視眼鏡の私はゴーグルが曇りどうしても度付きサングラスで間に合わせてしまいます。

いやだけど・・

常吉さんほどスキーも雪山も呑みも行ってないので大丈夫だと思うのですが・・
今年に入って急激に右目のみがボケて霞んできて(@_@)
 
パットの調子が悪いのはそのせいかもしれないヨ・・・ってプロに言われました(^^ゞ
注射をしてまでゴルフをうまくなりたいと思わないしなぁ~。
でもf医者で検査受けたほうがいいかなとか悩める今日この頃です。

臆病神

監督さん、

人一倍臆病な私…
同じ注射をしている近所の奥さんから笑われています。

従販?

まっちゃん、

従業員販売価格で売ってください。

ゴーグル?

えみ丸さん、

よほどの吹雪や極寒でなければ登りはサングラスでいいんですよ。
私が行くようなところでは登りにゴーグルを使うような場面はほぼありません。というかそんな日には山に行かないので。

ゴーグルで登ればヒーター付きゴーグルにでもしない限りは曇って使い物になりません。今えみ丸さんがやっていることでOKです。えみ丸さんは歩きなので下りももちろん一緒です。

ただ紫外線カットには気を使った方がいいようです。できれば周囲からの日射の回り込みの少ない大型の物で。

急行を命ず!

石川さん、

だめ!
絶対だめ!

これ以上悪化しないだろうとか軽く考えておられるかもしれませんが、すぐに眼医者に行くべきです。
麻酔が切れた後に痛い大きな切開手術は聞いたことがありますが、目なんて高が知れています。少なくとも注射なら無痛です。

安心料だと思ってすぐに医者に掛かってください。
万が一の場合失明もありえますよ。

こんにちわ
体験記、大変参考になりました。
痛くない…といわれても痛そうに感じます。聞いただけでも怖い(*_*;
加齢による…となると可能性ありかなあ?
雪山や自転車乗るときはしっかりサングラスで紫外線対策しなくっちゃね。
最近花粉症なのか目がかゆい…

加齢

kyouさん、

なんたってかんたって加齢が一番のリスクです。
でもそれは避けられないからせめてもの紫外線対策ですね。
特に我々アウトドア派は。

幸いなことに私の場合花粉症はほんの一瞬だし薬が効くので助かっています。

お久しぶりです。
目の注射怖すぎですね…
はやく良くなりますように。

もも!

うれしいな。
ありがとう!!!

活躍は見てるよ。
もう背中も見えないね。
今年も怪我のないように。