ちょっとがっかり、星穴岳と星穴巡り(西岳ルート)

大好きな妙義のバリエーション第11弾として西岳から星穴岳に行ってきました。
雪の小窓尾根に散った同僚Yが98年に西岳からルートを探った時はテープはおろか踏み跡すらなかった秘峰だったそうですが、今やテープと踏み跡のオンパレード。ワクワクドキドキの妙義の藪山というよりは、ただのハイグレードハイキング…。
ま、そのおかげで偵察山行もなしに1日で完登できるのではありますが…。

①2003年10月 星穴岳(星穴新道)
②2005年11月 裏妙義赤岩  踏み跡・テープなし
③2005年12月 間違って裏妙義鶴峯山ジャンクションピーク  踏み跡・テープなし
④2006年12月 裏妙義風穴尾根(踏み跡・テープなし。会心のオリジナルルート)
⑤2011年11月 相馬岳北稜Ⅰ(相馬沢下降)
⑥2011年11月 金鶏山縦走
⑦2012年11月 相馬岳北稜Ⅱ
⑧2013年11月 妙義富士稜縦走
⑨2013年11月 御殿風穴稜 踏み跡・テープなし
⑩2014年  4月 木戸壁
⑪2015年11月 星穴岳(西岳ルート)

2015年11月22日
W/M.yumi(ウチの会)、寅(←)、Oのさん(←)、スガー(熊谷山旅会)、まっきー(←)
ルート
中ノ岳神社P7:45→中ノ岳神社(階段上)→西岳・中ノ岳のコル8:42→西岳→懸垂下降2P(先行P待ち)→11;50星穴岳12:15→射貫き穴への懸垂下降(先行P待ち)→結び穴への懸垂下降(ロープスタック&先行Pトラブル対応待ち)→岩壁基部15:00→15:30中ノ岳神社(階段上)→15:38中ノ岳神社P
(我々6名もの懸垂下降だけでなく各ポイントで先行Pの懸垂待ちも加わって時間がかかってしまいました。逆に射抜き穴からの懸垂下降が終わった岩壁基部から中ノ岳神社までは途中からテープ・踏み跡を外して直線的に進んだために僅か30分で神社に到着できました。)

ホントなら雷鳥荘のはずだったんだけどなぁ…
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寅の新兵器。オレの Double Helixと勝負!!
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22日
中ノ岳の駐車場を出発し神社に手を合わせたり見晴らしに立ち寄ったりしながら1時間ほどで西岳・中ノ岳のコルに到着。ここが今日のバリルートのスタート地点。
バリケードの向こうのバリバリに踏み固められたバリの世界へ。
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今まで登りも下りもロープを使ったことがない小さな岩壁は、嫁入り前のM.yumiちゃんが怪我でもしたら大変なので念のために補助ロープを引いて登り、二つ目の岩壁をフリーで登って西岳山頂。ここは絶景ポイントなのだけれど、残念ながら今日は視界20m、すぐ先に見えるはずの星穴岳や中ノ岳すらまったく見えませんでした。

後から登ってきたマッキーが「掴んだホールドが取れてヤバかった…」と蒼い顔。
掴めば抜ける、すがれば折れる、それが妙義のバリルート。

てっきり山頂から北に進んだ先にあるものと思い込んでいた縦走路の懸垂ポイントは私の感違い。既に先行Pが探し当てていたそれは西岳山頂から星穴岳方面へ延びる痩せ尾根を少し下りた先にありました。

文章が続いて読みにくいので出発時の安全祈願の写真を挿入。
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2人が準備するのが精いっぱいの狭い懸垂ポイントから先行Pの姿が消えるまでしばらく待って懸垂ポイントへ移動。ダブルロープが引き抜けなくなることを嫌って50m1本で降りたのが失敗で終了点まで届かず、かと言って途中にあった架け替え支点に使える木では先行Pが次のピッチの準備中。仮固定してしばらく待ったが時間短縮のためにロープ一杯まで降りて残りはズルズルと不安定な斜面を慎重に歩いて下りた。

安定した場所で後続を待つ間に周囲を観察していると、今立っているところの6,7m上に踏み跡らしきものを発見。懸垂で降りてきたマッキーにそこでいったん止まって確認してもらうと明瞭な踏み跡が続いているとの事。2P目を歩いて下りた私は少し傾斜の緩い隣のルンゼに移動して降りてきたのでこの分岐を目にしていなかった。マッキーに懸垂ロープの末端を投げてもらってそこまでごぼうで登り返した。

支尾根に上がってもう1回懸垂下降。(歩いても降りられます。)
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その先も明瞭な踏み跡に導かれて難なく星穴岳ピーク直下へ到着。
ピークへはⅡ級10mあるかないかの簡単な岩登り。
寅!自撮りなんかしてねーでちゃんとビレーお願いしますぜ。
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可愛いね。でもさすがに山頂にはいねぇだろ。
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山頂から下り縦走路を少し戻った射貫き穴への懸垂下降ポイントでは我々が途中で追い越した先行Pが懸垂下降の準備中だった。どうやら我々が山頂を占領していたので登頂を止めたらしい。こんなルートに大勢で来て申し訳ないことをしました。

M.yumiちゃん初空懸。やる前は不安気だったけど、余裕で楽しんでたね。
トップで降りる者としてはロープの絡みを気にしながら降りる藪岩懸垂よりずっと爽快です。届いてさえいればだけど。
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これが射抜き穴。これで風穴尾根の風穴、相馬岳北陵の風穴、表妙義縦走路から国民宿舎へ向かう登山道にある風穴、御殿風穴稜の風穴に続く5穴目ゲット。
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後続が降りてくるのを待つ間に次の懸垂の様子を見に行くと、なんと先行Pのロープ(50m1本)が下まで届いておらずトップが登り返しを始めたところだという。げっ、垂壁25mの登り返し!
我々のロープを下してそれにセットし直してもらうことも考えたが、その為のテンションを抜く場所もないとのこと、登り返しのスキルはあるとのことなのでがんばっていただくことにした。

そう言う我々も回収中のロープの結び目がルーフのエッジにロックしてしまい、みんなでいくら力を合わせて引っ張っても回収不能。不安定な足場をあっちだこっちだと引っ張る方向をいろいろ変えて工夫している内にようやく外れて一同胸をなぜ下した。

そんなこんな、私が最初に懸垂を終えて岩壁の基部に降り立ったのはもう2時30分。この先のルートの時間が読めない中、8人全員が降りてきてから結び穴まで行くと最後はヘッデンのお世話にならないとも限らないので、降りた人から順次下山してもらうことにした。

そして8人全員の懸垂が終わってロープをザックに仕舞ったのが午後3時。結び穴に走って行ってきたマッキーと皆の後を追う。
鮮やかな紅葉が霧でしっとりとしていい雰囲気です。
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トラロープがセットされたルンゼから赤テープ満載のトラバースルートに移るところで全員集合。後は五月蠅い赤テープに気分を害されながら中ノ岳神社を目指したが、これが妙義のバリルートかよとだんだん腹が立ってきて、あえてルートを外す。「なんでわざわざこんなとこ行くんですかー!?」というメンバーの文句を無視して落ち葉をかき分け沢や枝尾根を進むとドンピシャ中ノ岳神社の15m脇に到着した。
岩壁基部から僅か30分。そうと分かっていればみんなで結び穴に行っていたのになぁ。

今回の反省点)
あの時ロープが回収できなかったら、「分かったよ、オレが行って外してくるよ。」って言えただろうか。
もちろん練習では何回かやっているけれど、せいぜい5,6m。単純作業だから同じこととは思えるけれど、今回よりももっと切羽詰まった状況の中でも躊躇することなく進んで空中25mを登り返しに行ける自信を付けておかなければならないと痛感した。

厄介なこっちゃ。




11月25日追記
星穴岳に対して私と同じ想いのガイドさんの記事を見つけました。
http://alpineguide-hiroki.blog.so-net.ne.jp/2015-10-21

踏み跡は仕方ないとしても赤テープは勘弁してほしいなぁ。 いいじゃん、1回で登れなくたって。
秘峰だった頃の星穴岳。 このドキドキ感、奪い去られて今はもうない…。
私も、もう会うことが叶わないYや、Iさんと一緒に探検したかったなぁ。

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コメント

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鍵コメ様、

ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。