7月25,26日【赤木沢】@黒部
W/ M.yumi (ウチの会)
シューズ:ラバーソール
使用ギア:6×10mお助け紐・エイト環(黒部川左岸の4m懸垂下降に使用)
天候:25日26日ともに快晴
行程:
25日折立7:15→11:00太郎平12:00→13:50薬師沢小屋26日薬師沢小屋5:20→黒部川遡行→7:18赤木沢出合→赤木沢遡行→9:25大滝→9:55右俣→11:10水涸れ11:56→12:34稜線登山道→14:15?太郎平14:30→17:02折立
パートナー難民だった今週末。
困っていたところにM.yumiちゃんから「沢始めました。」の吉報!
究極のメルヘンデート沢に誘って行ってきました。
26日 (25日アプローチ編は
こちら)
一見、平水。穏やかな流れです。
素晴らしい天気は約束されているし、素晴らしい遡行になりそうです。

しかししかし、遡行してみたら小屋の方の話通り水量は多かったです。
過去3回、なんでもなくへつったポイントも胸まで水に浸かったり、泳いだり。泳ぎのポイントでは泳ぎが下手な私が3回のトライで跳ね返されてM.yumiちゃんにロープを引いて突破してもらう始末。どうしても泳ぎでは突破できないポイントは小さく巻いて水中へ4mの懸垂下降。賢く右岸に渡渉して通過した後続パーティーから半ばあきれたように「さっきから積極的ですねぇ」と言われてしまいました。朝から水に浸かりっぱなしで震えが止まらないM.yumiちゃんは「彼ら濡れてませんよ…。」と恨めしそう。でもいいでしょ、こだわってやってるんだから。

余りに寒がるのでこれ以上水に浸からせて沢登りが嫌いになられてもと困るので、赤木沢出合手前の100mほどは日の当たり始めた左岸の湿原を歩いてクリア。適当なところでブッシュを分けて沢に下りるとほぼほぼ赤木沢出合でした。
我々が日向ぼっこをしている間に先に行った後続Pと単独行の方はここから再びブッシュの踏み跡を登って赤木沢に入って行きましたが、我々は日も当たって気持ちのいいトロをジャブジャブとかき分けて赤木沢左岸によじ登りました。

「やったーっ。これがあたしが望んでいた沢!」
黒部川の水流突破の連続でめげかけていたM.yumiちゃんにもようやく笑顔。写真は相前後して遡行していた長野の山岳会パーティーに撮って頂きました。

さぁ、ここからは美滝の連続です。

それも簡単に登れる滝ばかり。水流突破でも水線脇でもお好み次第。

青空と清流とお花畑。

ウマ沢出合。
そう言えばウマ沢は何度も滑っているけど遡行したことはなかったなぁ。


この滝も平水ならばシャワーを浴びて登れるのですが、今日は無理ですねぇ。

真ん中のリッジに泳いで取り付けばよかったんですが、まだ黒部川で冷えた体温が戻っていませんでした。

エメラルド~。


やはり赤木沢は晴れの日に限ります。素晴らしいな!


赤木沢で初めて雪渓を見ました。それで水が冷たかったんですね。

そして大滝。
我々が黒部川であえて水線突破してきたのを見ていた長野の山岳会の方に「直登しないんですかぁ」とからかわれましたが、登れるわきゃないでしょ。

大滝を左岸から簡単に巻くと、すぐに最初の右沢。正統派赤木沢は奥の二又の左俣を詰めて中俣乗越に出るのですが、我々はあえてこの右沢を詰めることにします。

入口はしょぼい枝沢ですが、中に入るとこんな滝がまだまだ続いてくれます。




退屈しないというか、結構おなか一杯になります。

本流と違ってちょっと滑りやすいのが玉に瑕かな。

そして振り返れば黒部源流、鷲羽、水晶、雲ノ平。
待っていなさい!

そして、これ。
お花畑の中を流れる清流がどこまでも続きます。こんな沢は日本中探してもここだけでしょ。

メルヘンの極致。この景色を見せたくて。

そしてこれが右俣の最源流。
水が透明すぎて写真では見辛いのですが、ここから冷たくて美味しい水がこんこんと湧いてきます。

ここで遡行を終了して沢装備を解きました。

稜線への詰めは雪渓の残るお花畑。まぁ、わずかにハイマツ漕ぎはありますが。

寄る年波なのか、トレーニングのしすぎによるオーバーリーチング症状なのか分かりませんが、後半すっかりバテてしまったのが唯一の艶消しでしたが、この11年間で4回も楽しませてもらった赤木沢遡行もさすがにこれで最後。
付き合ってくれたM.yumiちゃん、ありがとう!
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