2015.04.29~05.05 黒部スキー縦走(2)双六小屋~高天原

4月29日~5月5日 【のんびりゆったり黒部スキー周遊】
2日目)双六小屋冬季小屋~高天原
14/15シーズン 滑走36日目
Weapons/Manaslu, TLT Speed Rad., TLT5 MNTN TF-X
W/スガー(熊谷山旅会)
行程/双六小屋8:12~9:28丸山の南コル9:51~10:46丸山11:04~11:38三俣蓮華岳12:25~12:55黒部源流13:20~14:45岩苔乗越15:20~岩苔小谷~17:05高天原山荘付近(時間かけ過ぎ。普通の人はこんなにかからないので初めて行く方は参考にしないようにお願いします。)
天候/快晴

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今回が最後、今回が最後、毎年そう思いながらも今年のGWも黒部に入った。今回の狙いはまだ滑ったことがない赤牛岳の東西両面と祖父岳の滑走。しかし還暦を越えて早や2年、まして昨年はフリー三昧のシーズンオフを過ごしてしまったので体力の低下が否めない。そんな事を言い訳に、苦しい思いをせずにのんびり行動することをあらかじめ公言しておいたリゾート山行。
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5年前の記録を見ると双六山荘を9時に出発して15時には高天原山荘前に着いているので、今日も時間たっぷり。スキーに比べてトラバースが苦手なスプリットボードのスガーのために雪が緩むのを待って出発したいことと、岩苔小谷の沢割れで嵌るかもしれない時間の勘案で8時に出発することにした。

まるで1か月以上季節が進んでしまったような黒部の山々。
2日後に入山してくる寅は水晶西面の滑走を楽しみにしていたのである が今年は難しいだろう。
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思惑通り雪の緩んだトラバースルートで三俣蓮華へ向かう。
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こんな糞見たことないけど、何?
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丸山の南コルで稜線に上がると一足先に小屋を出たsakusaku_fukafukaさんが丸山の山頂に着いたところだった。
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急いだところでドロップには間に合わないだろうと我々はここで早くも休憩。
何度も通って思い出が詰まる北鎌尾根が懐かしい。
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景色を楽しみながら40分ものんびりしてから丸山に登るとなんとsakusaku_fukafukaさんが雪の緩み待ちをしておられた。

絵になる山と絵になる男。
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ここでまた話をしたり写真を撮りあったりと20分ほど交歓し、氏のドロップを見届けてから三俣蓮華へ向かった。

三俣蓮華岳山頂にて。番で仲良く餌をついばんでいた。
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いつもアイシーであまり良い記憶がない三俣蓮華の滑りだったが、今回はあちこちで時間を潰してきた我々の勝利!
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広大な一枚バーン、下までまだまだ滑れます。
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最後のピッチは黒部源流に向かってGO!
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滑走ルート全景(5月2日撮影)
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山頂直下が蔭になっているのですごい急斜面に見えてかっこいいですね。
ラインは下部で樹林に隠れてしまいますが、黒部源流まで続きます。
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この斜面、黒部の奥地の山へのアプローチルート的に捉えられがちですが、関東近県にあれば間違えなく1級の人気ルートでしょう。

源流まで滑り降りたらシールを付けて岩苔乗越へ。
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祖父岳東面に出現したクマ。真っ白でない祖父岳など記憶にありません。
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源流から岩苔乗越まで、短いようで意外に長い。
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岩苔乗越にはまっちゃんが!
今朝温泉脇の幕場を引き払ってきて、最高のシャバ雪だった祖父岳の山頂からの北東面を2回回し終わったところだという。祖父岳は今回の落穂拾いの候補一つ。帰路が楽しみだ。
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久々に会ったまっちゃんとの会話が楽しくて1時間半もおしゃべりしてしまい、出発は15時半近くになっていた。

岩苔小谷の滑走で楽しかったのはこの斜面へドロップした直後の数ターンのみ。後は沢割れを避けた消化試合的トラバースが続いた。
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1時間もあれば温泉脇のテン場に着くだろうと高をくくっていたが、そこには思わぬ落とし穴。高天原の森の中に続く微妙なアップダウンはボードのバスカングでは踏破不能。シールを付けて行くことにしたが今度はびしょびしょに濡れたグルーが利かなくなるというトラブルに見舞われ時間ロス。高天原を抜けても温泉沢のテン場まではまたボードには厄介なアップダウンが約30分。多分最後はヘッデンのお世話になるだろう。

今日中に温泉沢にテントを張っておきたいところではあるが、例え今夜高天原に泊まったとしても明日朝早くに温泉沢へテントを移せば赤牛の両面滑走も帰幕後の温泉も楽しめることになる。そう考えて今日は明るい内に高天原山荘手前の水場脇にテントを張ることにした。明るいけれどもう17時。
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向かって左手の森の陰に高天原山荘がある。
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そして夜。
近くの森から聞こえるフクロウの声を子守唄に寝入っていると…

テント脇の水場で
「ペチャ、ペチャ、グフーッ、ペチャ、ペチャ、グワウォッ」
何か動物が水を飲む音とともに 
ザクッ、ザクッ、と雪を踏みしめて歩く小さくはない足音に目が覚めた。

ヤバッ、クマだ…。

水を飲み終わった後もそいつはテントの周りを小1時間もうろつき回っただろうか。

スガーと二人、ただ息を殺してこっちに来るなと祈るのみ。
ようやくその気配が消えたころ、緊張の糸が切れたせいか体が震え始めて止まらなくなり、まんじりともできない夜を過ごした。

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コメント

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やっぱり

まっちゃっんさん幸せそうなお顔してますね~~
常吉さんたちが岩苔乗越へ向かって登っているときに乗越に人影らしきものが見えたのはまっちゃんさんだったんですね。
皆さんが乗越でまっちゃんさんとお会いしたのを(その時はわかりませんでしたけど)見届けて感慨を胸に双六谷へ滑り降りました。

それにしても熊に遭遇したとは・・・
去年は大ノマ乗越手前の沢で我々も熊を見かけましたけど、願わくば会いたくない
相手ですね。

sakusaku_fukafukaさん、

今回はsakusaku_fukafukaさん含めて知り合いの5パーティと遭遇しました。珍しいですねぇ、こんな山奥で。

もう今回こそ最後と思っていたのですが、帰って来て時間が経つほどに黒部の山やまへの思いが強くなってきました。頑張ってトレーニングを続けて来年もまた入りたいなぁ。

クマは本当に恐ろしかったです。