3月21日【シッケイ沢・毛渡沢】 仙ノ倉山
14/15シーズン 滑走26日目
Weapons/Grand Teton, TLT Speed Rad., TLT5 MNTN TF-X
W/寅、すがー(熊谷山旅会)
行程/火打峠7:04~ヤカイ沢~10:30笹穴沢源頭部トラバース~11:30仙ノ倉山12:01~シッケイ沢滑走~12:44毛渡沢出合13:13~13:52群大ヒュッテ14:08~林道~14:50上越線先(スキー終了)14:56~15:11毛渡橋付近の車デポ地点
天候/微風快晴
積雪状況/平標山までは概ねクラスト。シッケイ沢上部はやや硬めの湿雪、中間部から毛渡沢出合までは良く走る湿雪。側壁からはサイズ2程度のブロック雪崩の跡多数。標高1200~1120はデブリで沢身を滑れず右岸側壁をトラバース。
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ザラメ一歩手前のWide&Longで快適なシッケイ沢滑走。毛渡沢出会いから先は春の雰囲気漂うクロカンスノーハイキングだったが、ボーダー殺し。
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今回まっちゃんは驚異の
1day黒部単独横断、エリートおみづは仕事、M.yumiちゃんはゲレンデ。取り残された寅とスガーの3人で谷川方面日帰り2発に行くことにしました。
毛渡橋付近の路肩にスガーの車をデポし火打峠からのスタートでしたが、7時前に着いた駐車スペースは早やくもほぼ満車、もうほとんど誰もいません。行動時間的には未だ遅い出発ではありませんが、午後の湿雪雪崩を考えれば皆さんが正解ですね。反省。
除雪された別荘地内の道路を10分ほど歩き、除雪終了地点で沢に下りてスキーを装着。
前2回はそのまま林道を歩きましたが、気を遣わされる林道のトラバースよりこの方がずっと楽でした。
ヤカイ沢をダラダラと登り樹林帯を抜けると平標の稜線とそれに突き上げるヤカイ沢の源頭が目に飛び込んできます。
いつもの事ですが雪崩れていますねぇ。
点発生の湿雪雪崩。スピードは遅いんでしょうけれどこんなのに巻き込まれたら窒息でなくて外傷性致死か圧死でしょう。なのでこの時期もうエアバッグはお蔵入りさせました。
クトーを付けて尾根に上がり、後ろを振り返れば苗場山とかぐら峰。
かぐらBCどんなことになっているのでしょうか、怖いもの見たさで行ってみたい気もしないではありません。

今回はハイクアップ中にいろいろな人にお会いすることができました。
こちらは西ゼンに向かうRyuさんパーティー。私がもう定年を過ぎ娘はもう30を越え結婚しているといったらビックリされてていました。冒険小屋時代と比べてRyuさんは間違えなく一回り大きくごつい体になっていましたね。
こちらはあざみさんを迎え東ゼンに向かうシーハイルの皆さん。
百戦錬磨のシーハイルさん、寸分違わぬ高度で絶妙のトラバースを何度もかけていた方がいらっしゃいました。目標のコルを見通せない位置からなので、10m単位で現在位置を把握していないとできない芸当だと思うんですが…。(例えば写真右下の方、コルに対して低すぎるように見えますがこれがドンピシャのラインでした。)
平標の主稜線に乗り上げた休憩ポイントでは我々が一足お先に出たのですが、ライン取りの妙でいつの間にか抜かれてしまいました。あざみさんも驚くほど速いし。
東ゼンを滑るシーハイルさんと別れてシッケイ沢のドロップポイントへ向かいましたが、山頂から滑り始めて10mでまさかの転倒。TLTがきちんと装着できていなかったのですが、見られてしまったんだろうなぁ。
ここが我々のドロップポイント。写真では分かり辛いのですがすぐ先がノール地形になっているため崖の上に立っているような錯覚を受け、地形図の印象と全く合いませんでした。恐る恐るノールの先が見通せるところまで移動してそこをスタートポイントにしました。
後でGPS軌跡を見たら、もっとスキーヤーズレフト側へ回り込んだ方が更に大斜面が待っていたようです。
スガー、一番乗り。この先しばらく姿が見えなくなり…

次に見えるとこんなに小さく。
3ピッチ目。雪は若干固めですが締まっていました。唯一浅い縦溝だけが残念でした。
4ピッチ目かな。なんせ1ピッチが長いので足に来ます。

標高1200から1120の間は左壁からのデブリで埋まっていました。この辺りの沢身は良く走るザラメだったのでかなり残念です。
毛渡沢出合に着いて安全地帯見つけて休憩にしました。
先週から板も春用に衣替え。狙い通り重い雪でもとても滑りやすく、気に入っています。

滑走はここが実質の終了点、
これから長い長いクロカンが始まります。

幸い毛渡沢は所々で口を開けている程度でスノーブリッジ探しに気を遣うようなことはなく、スキーヤーにとっては春のお気楽クロカンでしたが、ボードのスガーはヘロヘロです。小さなアップダウンが続く傾斜の少ない林道でもスキーヤーに大して遅れることなく付いて来られるバスカング技術を持つ彼ですが、さすがにここは長すぎたようです。
上越線を越え、ようやく終了点。
あとは車までてくてくと。
そして今夜の宿の冒険小屋に向かい、思い出が詰まったタカさんの遺影に2年ぶりに手を合わさせていただきました。
その後、今日大当たりを引いたぢゅんも合流して水上の温泉街の居酒屋大八に繰り出して宴会。
しかし、これが明日の悲劇につながるとは…。
GPS軌跡)クリックで大きくなります。
火打峠~仙ノ倉山
仙ノ倉山~群大ヒュッテ 群大ヒュッテ~毛渡橋
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