神も仏も…(西黒本谷敗退)

2月27日【谷川岳熊穴沢滑走】 W/スガー
13/14シーズン 滑走16日目
Armada JJ, Dynafit TLT Radical Speed, Dynafit TLT5(12/13) 

大手を振っては行けませんが、母親の介護をしてくれている家内の顔色を窺いながら谷川岳に滑りに行ってきました。

狙いは40度オーバーが続く西黒本谷。
しばらく降っていないのでそろそろ雪も落ち着いて滑り頃だろうと考えて計画したのですが、今週前半に続いた予想外の高温と日射。転進も考えたのですが、前夜の打合せでダメもと承知で行くことにしました。

西黒がだめなら肩の広場の大斜面を何本か滑れりゃそれでよしとも思っていたのですが…。
天狗の溜まり場から上はガスガスです。
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西黒本谷…。何あれ?
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デブリとグライドクラックのオンパレードにこの時点で西黒本谷は除外。
とりあえず山頂まで行って肩の広場を回しますか。
いつもの場所でいつもの人に手を合わせて出発しました。
でも、いつまでも顔を上げないスガー。 ちょっとジェラシーを感じたオレです。

春ですね。いつもの難所にはもう土が出始めていました。
カリカリなので滑落注意。
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熊穴沢避難小屋はまだ屋根まで埋もれていました。
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ここまではシールで来ましたが、この先はクトーを付けても登れないと判断してシートラ/ボートラ?で登る事にしました。0402Tanigawa_07.jpg
 
雪面カリカリ、視界5mですが、雪山に身を置けるこの幸せ。
しかし、天狗の溜まり場まで来ると、その先の視界は1m以下。
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これでは幾らなんでも滑れないので不本意ながら今日はここで打ち止めにして、避難小屋まで戻って熊穴沢(北東向き)を滑る事にしました。

天狗の溜まり場からは尾根南側の斜面をトラバース気味に避難小屋まで下りてくることが多いのですが、この視界では尾根を外せません。そもそも来た方向も分からなくなってしまったし、慎重にコンパスで方向を確認して尾根を忠実に戻ったのですが、カリッカリで僅か滑っただけでもうMPP。

熊穴沢の源頭部で積雪構造観察とコンプレッションテストを実施。 (結果は前記事参照)
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積雪観察の結果からはひどい不安定が予想されたのですが、結果的にはCTH28(BRK)。破断面は雪面下20-30cmにできた再結晶層の下側境界でした。
 
最近の研究結果では例えCTHであっても破断形態がSP,SCなら要警戒、CTEだったとしてもそれがRP,BRKなら多少は安心だそうですよ。後者はともかく、前者は覚えておいて損はないかも。とてもためになる常吉酔いどれ日記ですね。

再結晶層とその下の破断面(BRK)。0402Tanigawa_11.jpg 

今回はかなり安定しているという結果でしたが、浅い所にあるグズグズの弱層はとても不気味なので地形を選んで慎重に滑りますか。

正面は西黒沢左俣末端まで到達したデブリ。汚い雪の縞はPM2.5?
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沢という沢はデブリで埋まり、尾根上地形はこの通りグライドクラックだらけです。
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まだ安全地帯ではありませんが、妖怪板掴みに掴まって…。
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あっちの沢もこっちの沢もデブリ祭り。写真中央は西黒本谷?
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我々が滑った熊穴沢(北東斜面)だけがデブリなしでした。
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ようやく山滑りができたのにアイスバーンと板掴みの洗礼。
週末は日射の影響が少なかったと思われる場所を選ぶ事にしました。
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