2013黒部横断スキー縦走(金作谷敗退編)

【今年も涙を飲んだ金作谷】太郎小屋~薬師岳~薬師沢右俣滑走~薬師沢小屋上流右岸
W/まっちゃん(L)、Msまさみ、おみづ
12/13シーズン滑走28日目

これで4年連続。すっかり恒例の感があるGWの黒部横断スキー縦走に7泊8日で行ってきました。全体概要はこちらです。


4/28 曇りのち快晴 稜線は強風
太郎小屋7:0010:20薬師岳(金作カール偵察)11:40→鳶谷源頭トラバース→12:35薬師岳小屋付近稜線13:20→薬師沢右俣滑走→14:45二俣15:1016:10薬師沢小屋上流SBで黒部川横断(右岸C1泊)

昨年は黒部川出合のスノーブリッジ(SB)の崩壊と対岸の全層雪崩で断念した金作谷滑走。そのリベンジが今回の目的の一つですが、昨日一昨日2日間に降った季節外れの大雪が懸念です。


あれ~、今日も真冬だよーー。(イケメン若旦那がわざわざ見送りに出て来て写真を撮ってくれました。)
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いやいや、ちゃんと予報通り晴れてきました。 昨日のヒヤリハットの痕も遠望できました。
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スキーの機動力はすごいでしょ。太郎小屋からここまで45分です。
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何故かいつもオレだけ荷物でかいんですよ。
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薬師小屋から上はカリカリ、烈風。昔やった凍傷の後遺症で指先が極端に弱い私は普通の人にとっては厳冬期用グローブの上に更にゴアオーバーミトンを重ねました。山頂での滑走準備が憂欝になります。
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小鳥の群れがけなげに稜線を越えようとしていましたが、烈風に押し戻されてしまいます。何度目かについに群れの一部が成功しましたが、押し戻されてしまった仲間の元に戻ってきたその姿にはみんな感動させられました。

避難小屋ピークはカリカリで登れないので鳶谷源頭部をトラバースして行きました。 13KurobeM0022.jpg 

山頂到着。寒さでレンズが凍っていました。
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おーっ、面ツル金作谷。これにはみんな涎ダラダラ。
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尾根を少し下りて黒部川出合を覗き込むと、今年は立派なSBが健在です。対岸の薬師見平への斜面の雪も割れていません。
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これで勝利は確約されたようなものです。

はやる心を抑えて源頭部を少し下りてピットチェック。例年GWにはピットチェックをしないのでスノーソーは省略しているのですが、出発直前の気圧配置から大雪を予想していたまっちゃんがちゃんと準備してくれていました。
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が、しかし、しかし…
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あろうことか、25cmほどの所に滑り面があってCTE2(それも最悪のSP)。さらに40cmの所にもCTM12かそこらだった滑り面。

こんな魅力的な面ツル急斜面を滑りたい事は言うまでもないのですが、何よりここを滑って薬師見平に上がれないと各自の今後の行動が大きく狂ってしまいます。でも滑っちゃいけない時は滑っちゃいけません。

悄然。
金作谷をいつまでもいつまでも見つめる。
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首を垂れる敗残兵の群れ。
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カリカリの鳶谷源頭をだましだまし滑って薬師小屋の少し下から薬師沢右股へ滑り込む事にした。

幸い薬師沢の雪は落ち着いていて、CTに反応なしかCTH30前後、ようやく解き放たれて大斜面に飛び込みました。(きれいだった雪面をCTで若干汚してしまったのが残念です。)  
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クリーミーパウダーの自由帳。稜線の烈風がウソのような気持ちの良い大斜面です。
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昨年はこのあたりから尾根に登り返した。
ここから先は未知の滑走でしたが、歓声が上がる美味しい部分はここまででした。 出合手前のゴルジュには雪割れが何か所かあって通過に気を使うトラバースもありました。
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陽春の黒部川出合の二俣。
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GW後半の北方稜線縦走に参加するため明後日には下山していないといけないMs.まさみとはここでお別れ。もう15時なので今夜は赤木平、明日は双六の冬季避難小屋に泊るそうです。明日から天候が崩れるから気を付けて帰るんだよ。
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高天ヶ原の温泉を目指す我々は黒部川を上流へ向かいます。
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黒部川右岸を遡り、ゴルジュ手前で左岸のカベッケ原に上がります。
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雪のカベッケ原を行く。 正面は明日登る雲ノ平東面。
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薬師沢小屋の450m上流のSBで黒部川横断。ここで渡れない時は薬師沢小屋のつり橋を渡る事になっていましたが、そこで渡ってしまうと対岸の崖を登るためにロープを出さなければならないのでラッキーでした。

まっちゃんの漠然とした定義では薬師沢小屋より上流で渡っても黒部川横断とは呼ばないそうなのですが、たった450mなのでまぁよしとしましょう。
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まっちゃんの公共事業。
大規模土木工事をして黒部源流水を確保してくれました。
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おみづが使っているfine trackのツエルトは大きくてなかなか快適そう。
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テントのすぐ脇の木に止まったフクロウの声(ゴロスケホッホ、ボロ着て奉公…)に興奮しながらも、今日もZZZzzz…。

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