2012年 剱クライミング 八ツ峰Ⅵ峰Cフェース編

2012年の夏休み、姫とチンネ左稜線・八つ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルートを登った記録。

【8月11日八つ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート編】 曇り一時雨 W/姫
某岩場5:00→5:10八ツ峰Ⅵ峰Cフェース取り付き5:40→8:37Cフェースの頭→10:20Ⅴ・Ⅵのコル→11:00某岩場(テント撤収)12:05→15:40剱沢野営場(泊)

某岩場の目の前がⅥ峰フェース群。
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BCから取り付きまで10分というお手軽さ。
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2年前はとんでもない渋滞に巻き込まれたのですが、今回は2時に剱沢Cを出て来たという気さくな3人パーティーに続く 2'nd Raw ゲット。 Photo 姫
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剣稜会ルートの正規取り付きはもっと奥ですが、雪が覆いかぶさっているためここからのスタート。(クライマーは先行P) Photo 姫
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ちなみに2週間ほど前に現場監督さんjuqchoさんも同じ所から岩と雪の隙間を登っていますが、雪の融解が進んだために私たちは濡れずに済みました。
 
正規ルートでないため支点の様子が分からないのでまずは私から。支点は少なめでしたが簡単なのと、この後の後続の大混雑が見え見えなので今日はランナウトしてとっとと登りました。Photo 姫 
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先行Pが短く切ったので仕方なく私もそこで姫を迎えました。そろそろ後続パーティーが集まり始めたのが見えます。
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2P目リードの姫。朝一のリードでちょっと堅さが出ています。このピッチもまだ先に伸ばせましたが、様子が分からないので今日も安全サイドをとって短く切ってもらいました。 後続Pは姫の1mほど脇を通って更にロープを伸ばしていきましたが、Cフェースは残置もビレイ支点も沢山あるのでロープさえ交差させなければこうしたOver Take もありでしょう。
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Ⅵ峰目指して雪渓上をクライマーが続々と登ってきます。
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この辺りから正規の剣稜会ルートに合流したのですが、何ピッチ目だったか覚えていません。剣稜会ルートはピンがベタ打ち。適当な間隔を選んで使います。Photo 姫
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これから核心のナイフリッジのトラバースに入ろうとする姫。この辺りは非常に高度感があり、爽快なピッチです。
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そのナイフリッジをフォローする私。剣稜会ルートの一番の見せ場です。実にいい写真撮ってもらっちゃいました。 

本当は姫のこの写真を撮りたくて私がリードするつもりでしたが、変形ピッチのオーダーの関係でこうなってしまいました。ただ、姫はここをリードしたおかげで剣稜会ルートの好感度が大幅にアップしたようです。Photo 姫
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そして終了点。
分かりますよね。CフェースのC。 でも逆じゃん!
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下山は踏み跡を適当に辿って懸垂支点を探します。もう何度も来ているというのにどこに支点があったのか正確な記憶がありません。Photo 姫
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こんな所を下りるのはクライミングよりよっぽどスリルがあります。心の隅の不安感が堪りません。Photo 姫
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ここは前回まではクライムダウンしていたのですが、今回は安全を期してシングルロープで懸垂しました。Photo 姫
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ちなみに支点は結構ちゃち。使えるスリングを慎重に選んで残置ビナを掛け替え、動荷重を掛けないように気を使って下ります。
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25mで僅か届かない所に昔の懸垂支点を見つけました。2002年に初めてDフェースを登った後、ここを下りた時も敬遠して使わなかったくらい由緒正しい懸垂支点です。今回はこの数m上の生きた灌木に作られていた新しい懸垂支点を使ってⅤ・Ⅵのコルに下りました。(2002年の時はコルまでクライムダウンしましたが、それは自己判断という事で。) Photo 姫
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ここからの懸垂下降は途中で何度かロープを投げ直さなければならないことを覚えていたので、Topの私はフリクションノットでバックアップをとって下りました。必ず作業があるのでいちいち仮固定をするよりは効率的です。

明日は1日中雨予報、それも雷雨とか。
早くもポツポツ降り始めた中、急いでBCを撤収し安全圏である剱沢Cへ避難開始。Photo 姫 CIMG5152.jpg

ようやくたどり着いた剱沢小屋でビールを買っていたらCフェース登攀後八つ峰上半~本峰と回って帰って来たという朝イチのパーティーとバッタリ。この天気をものともしないガッツに称賛!

逃避行の艱難辛苦が私を190cmに成長させてくれました。 Photo Friendly Stranger
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うっめぇーーー。       Photo 姫

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コメント

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4尾根

素晴らしいレポートありがとうございます。同時に、登攀成功おめでとうございます。私は17日に伝説の人(KAさん)とバットレスにトライしました。6時頃広河原に着き登山開始、最高の天気で登っていったのですが、5時間以上のアプローチでやっと4峰の取り付き点に着きましたが雷雨になりました。びしょ濡れになりながら撤退しました。雷雨の中のガスったdガリーの150mほどのは懸垂下降は怖かった。KAさんがいなければきっと不可能でした。ヘッドランプが必要になる前に何とか降りてきました。

素晴らしい

この間早月尾根から劔をやりましたのでなんとも懐かしいです。
クライミングは若いとき憧れましたが、今ではひたすら歩くのみです(笑)
劔の山頂に立った時八ツ峰を登ってきたと見られるクライマーの姿が見えました。
彼らはそこで一夜を明かしたらしく、翌朝再度劔岳に登ったとき、朝もそこに居ました。
常吉さん、お若いですね。
尊敬しちゃいます。

山熊、

バットレス4尾根残念でした。今年のお盆はみんな雨に泣かされましたねぇ。もう行かないの?私は来月初めに行く事になると思いますので、仇を討ってきますね。

しかし、KAさんとのクライミング、本当にうらやましいです。勉強になる事多すぎるくらいでしょ。いいな~。知識はもそうですが、センスを学びたいです。

ニアミス残念…

sakusaku_fukafukaさん、

レポートずっと読んでいました。夕闇せまる山頂からの写真、ドキドキして見ていました。憶病な私にはできない真似です。

いよいよ剱方面進出の下見でしょうか?私には無理ですが、sakusaku_fukafukaさんだったら魅力的なルンゼが沢山あるようですよ。

心はもう雪山です。