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Still alive !

 11月29日【旬の北陸三昧】某店@目黒駅前

丸ごと、フグの卵巣 
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妙義のバリエーション2題

11月26日【相馬岳北稜】、27日【某山】 @妙義エリア

山スキーに軸足を移すと言った舌の根も乾かぬ内に、妙義のバリエーションに行ってきました。裏妙義赤岩ピーク、星穴岳(星穴新道)、鶴峯山ジャンクションピーク、風穴尾根に続くシリーズ第5,6弾目です。

18-23日の立山長期逗留が流れ、しょうこちゃんも加わった25-27日もまた流れ、行き先を失ってしまったのを逆手にとってこの時期限定の妙義バリエーション。メンバーは別パーティーで同じく立山に行くはずだった週3ボルダラースガー、藪漕ぎジョニ、お疲れマッキー(27日のみ)の3人組と、ワタクシ藪屋常吉の計4名です。

26日 相馬岳北稜(尾根末端から)

藪山の最初の核心は取り付き探し。もちろんネットに情報はあるのでざっとは目を通しますが、詳細を覚えちゃうと藪山の楽しみがなくなっちゃいます。なのであえてあそこは右、ここは左と言うような記述は読み飛ばして記憶に残さないようにしています。

この辺から行くかぁ、ってしゃべっていたら後続Pが来て取り付きを教わっちゃいました。結局少し上で合流するんですが、多少楽できたような気がします。
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主尾根に乗ると、まぁ次から次へと岩のピークが行く手を阻みますわ。
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それでも登れる限りのピークに登って遊んでいたら先ほどの後続Pに追い付かれちゃいました。何度も来ているというパーティーと一緒ではルーファンの楽しみがなくなっちゃうので、彼らが視界から消えるまで休憩して間を開けます。
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はさみ岩が意外に近くに見えて楽勝かと…
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星穴もよく見えました。(ズーム)
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そして、こんなとこ登ったり、
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あんなとこ登ったり、
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しかし、こういう深~いキレットが幾つも出てきて行く手を阻みます。
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キレットで行き詰ったら右に下りるか左に下りるか、はたまたコルに下りるか。いずれにせよ間違うと登り返しは相当厄介なことになります。ってか、懸垂の登り返しなんてしたくありません。 どうせ尾根伝いとバカにしていましたが、かなり厄介なルートです。

先ほどのPはここでコルに向かって懸垂していきましたが、我々は右の崖を選択。 もう何度も来ているという彼らのルートが合理的なんでしょうが、いいんです。藪山は迷ってこそ楽しいんです。その不安が堪らんのです。←負け惜しみ…じゃありません。
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こんな平和な場所もありますが、これはこれで稜線に戻れるのかちょっと不安です。
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岩場の弱点を上手い事突いて稜線に戻ったのですが、890P(P11)先のコルへのトラバースではかなりこわ~い思いしましたよ~。
トップの人、あんなトコ、ロープ出さずに行っちゃいけませんぜ~。あんなことしてるといつか死んじゃいまっせぇ。 
    
人面岩か!?右目の奥に大きなスズメバチの巣が見えました。
帰宅後調べたらこれがはさみ岩でした。はさみの片歯はこの岩峰に隠れて見えません。
ここで丁度13時。 ビバークの準備は周到なのですが、16時からマッキーと宴会の準備を始める事になっているのでそろそろ潮時。お昼を食べたり周囲の探検をしてから下山する事にしました。
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岩の基部は仙人窟。Myougi_Vari_2011_1126_132008.jpg

テントなしでビバーク可能です。
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稜線上は携帯バリ3。マッキーに相馬沢の枝沢を下降する事を伝えて下山です。
さぁ、酒を先を急ぎましょう
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相馬沢の下降は楽チン。1か所短い懸垂があっただけです。
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なかなかいい雰囲気。  
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おつかれ~。
今日は3人がそれぞれ力と持ち味を出し合った山行。
キミたち、見違えってたね!!  ジョニのルーファンと地形の大局観、スガーの突破力、頼りになりました。
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新基軸でしょ。藪漕ぎジョニの土鍋にちゃぶ台。
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今夜は豚シャブ。
久々の気の置けない4人での宴会。ヒミツの場所なのでだれに遠慮する事もなく大盛り上がりでした。いろんな話も聞けたし、こっちもしたし、山行ヨシ、宴会ヨシの一日でした。
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明日はマッキーも加わって表妙義山域の某山でマルチピッチクライミングと縦走です。


今年最後のマルチピッチ

11月23日【二子山西岳中央稜】 W/
(グレードは「日本マルチピッチ」による。)

練習、練習、また練習。
才能のないヘボペアは練習あるのみ! まぁ、何でもそうなんだけど。

今日のテーマ)
①時間短縮
②ナチュプロ
③コールが届かないピッチでの意思疎通あれこれ

取り付きに着いたら手早く準備。
ここで後続Pに「先に行かせて頂いてもいいですか?」
なーんて言われた日にゃ目も当てられないじゃん?
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準備しながらコールが届かない場合の手順を確認し合いました。

1P目 Ⅳ+ 常リード 
短いルートなので早速ここでコールなし登攀の練習。初めてやったのでやはり幾つか不具合が抽出されました。それはいいのですが、先行4人Pが3P目で大苦戦。2P目の終了点がいつまでも空かないのでそれを待つ間に広いテラスの中央に移動したのですが、その時にダブルロープが絡んでしまい、一旦ロープを解く羽目に。
教訓:移動時のロープの扱いは慎重に!

2P目 Ⅴ- 姫リード
この先、露出感のあるピッチですが上手くなったねぇ。安心して見ていられました。それどころか私の番の時には上からアドバイスしてもらっちゃったし。
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3P目Ⅴ+ 常リード
核心のコーナークラック。
知らなきゃ言ってしんぜよう。イレブンクライマーですからね、ワタクシ。
またもヒミツの1手…

フォローの姫は後続Pのリードととぺちゃくちゃおしゃべりしながら余裕で登って来ました。聞いたらなんとエベレスト無酸素登頂の鈴木昇己ガイドだって!
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鈴木さんったら、さっきから私の事は追い立ててるくせに姫には一挙一頭足の個人教授。ずっるいよなぁ。このピッチはいつもジャミングで登っているのですが、背後ピッタリで無線操縦の姫はステミングとレイバックで登ってきてえらく感激してました。

ずっるいよなぁ。

私も立ち木ビレーのやり方や支点構築のアドバイスを頂きました。

4ピッチ目 Ⅳ+ 姫リード 
リードが気の毒なくらい簡単で短いルート。  Photo 姫
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5ピッチ目 Ⅴ- 常リード (Ⅴ-なんて全然ないでしょう)
どうしても登れずにズリズリ落ちを繰り返す先行Pを下から皆で声援。鈴木ガイドの登り方アドバイスを貰ってなんとか突破していきました。さすが鈴木ガイド!
もちろんこの人は余裕です。
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6ピッチ目 下半Ⅲ、上半Ⅳ 姫リード
このピッチは支点が少ないのでナチュプロ練習をしてもらったのですが、石灰岩独特のグリップや尖頭を上手に使って支点工作できてました。カムはダメだったけど初めてだから使っただけでもOK!

7ピッチ目 Ⅱ 常リード  お疲れ!!
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姫はもう中央稜卒業でいいんじゃない?
ってなわけで東岳弓状岩壁に行ってみました。 Photo 姫
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見事!
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で、二子村。

軽く13か14台でもやろうかと思って行ったんですが、空いていなかったのでしかたなく帰る事にしました。 まー、今日はたっぷり楽しんだからいいかぁ。
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これで今年のマルチ練習は全てお終い。
これからの半年は私は山スキーに、姫は雪山縦走に軸足を移しますが、月一くらいは伊豆方面に足を延ばしたいと思っています。

クレーム

ダメだそうです。

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鍛えれば壊れる2011

タイトル通りの酔いどれ日記なのに、らしくない記事が続いてしまいました。 なので固定分散信仰への疑問はもうやめときますわ。
つーかぁ、マジに書くのめんどっちぃしーぃ、この歳になるともうサービス精神ないしーぃ、みんな大人なんだから自分の頭で考えればそれでいいしぃー。

やっぱ赤やねぇ。全然違うやん。  お裾分け、感謝!!
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PCいぢくりながらちびちびやってると、夕食準備中の家内が有り合わせの物を出してくれます。今夜は焼酎なので町内の造り酒屋の美味しい新奈良漬とスーパーで買ってきた明太。さっきから1時間もやっているのでもういい気分です。 
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とは言っても、まだ流動分散の片側支点破壊時の残支点荷重に興味のある方は
http://sangaku-osaka.com/gijyutu/kiroku/4kaikensyuoukai/2010403.html
(メインロープありでの実験)
http://sangaku-osaka.com/gijyutu/kiroku/091128.htm
(メインロープなしでの実験)
http://www.k5.dion.ne.jp/~tanitani/ryuudou.htm
(詳細データと考察)
あたりをご覧ください。

もちろん私は今後もアルパインでは間違えなく流動分散でいきます。上記結果だけでなく不安定な支点ではなぜ流動分散すべきかという「そもそも論」からしてもエンジニア的心情がそうしろって言ってます。
あっと、スミマセン、それも山勘かぁ。 ←んっ??
(心情なので理論、実験、経験、受け売り、思い込み、など根拠問わず反論なしね。)

それと、UIAAがダイナミックロープの破断規定を作る際にフランスの某研究機関に委託して行った実験結果や、EN892(欧州指令に基づく登山用ダイナミックロープの安全基準とテスト手順に関する欧州規格)などの考え方についての貴重なインタビュー記録をこのブログを読んで下さっている某テレマーカーさんから頂きました。考え方を知る上で大変参考になります。

しかし、某テレマカーさんがそんなお仕事してるとはつゆぞ知りませんでした。
びっくり!!



週末を含めて週3のクライミングを続けてきたためでしょうか、中指薬指の腱と肘に出た痛みが引きません。この週末はお休みしてスキーの準備に専念します。この土日にはお会いしたい方が何人もベースキャンプにいらっしゃるらしいのに残念…。
 
思えば
2009 夏から初冬まで坐骨神経痛(加齢?)
2010 夏から(今でも)手首腱鞘炎(PCやり過ぎ?)
2011 晩秋から指・肘腱鞘炎  間違えなくクライミングやり過ぎ!



ロープの衝撃荷重の算出法

前回前々回の検討で使用した最大ロープ荷重(衝撃荷重)Fの算出法を書いておきます。

ロープは使用範囲内で近似的に弾性体として扱うことができるので、その荷重はフックの式を用いて
F=kx (N):式1
kはロープのバネ定数(N/m)、xはロープの伸び量(m)
ここでxに墜落が停止した瞬間のロープの伸び量(m)を入れればFはロープの最大荷重を表すことになる。

ところが、バネ定数kは同じロープであっても長さが変わるとそれに反比例して変化してしまう(高校で習ったバネの直列問題を思い出してください。)。従ってこれを使って固定制動時の落下停止を表現する一般式を作る事ができない。(もちろん形の上では式は書けるが、利用上の意味を持たない。)

そこでフックの式を次のように変形する。
F=kx
=kx×(L/L)
=(kL)×(x/L):式2
(単にフックの式の右辺にLを掛けてLで割っただけ。LでもOでもVでもEでも何でもよい。)

ここでLをロープの長さ*1(m)と定義すると、kLはロープの長さに依らない固有の弾性力*2(N)を表すことになる。そこでkL=Kと書くことにする。またx/Lはロープの伸び率(100分率:無次元)表すことになる。いずれも一見Lの関数に見えるが、Lに依らないロープの物性値とでも呼べるものである。(kやxがLの関数であるため相殺される。)

*1:落下前に固定確保点と落下開始地点の間に存在していたたるみを含むロープの長さ
*2:断面積を考慮しないヤング率のようなものと理解すればよい。
長さL1、バネ定数k1のロープにおいてK1=L1・k1
同じ材質のロープの長さが倍になると長さはL2=2×L1、バネ定数はk2=k1/2となるから
K2=L2・k2
=2L1・k1/2
=L1・k1
=K1
つまりK1=K2となり、Kは長さに依らないロープ固有の値であることが理解できる。

K=kLおよびk=K/Lを使うと式2は次のように書き換えられる。(単に記号を書き換えただけ)
F=K×(x/L) (N) 式3
Kは前に述べたようにロープの物性値、Lは最大荷重を求める際の前提条件。従って墜落速度がゼロになった瞬間のロープの伸び量xが分かればFを求めることができる。

墜落者が落下で放出する位置エネルギーEpは
Ep=Mg(h+x) (Nm):式4
Mは落下者の質量(kg)、gは重力加速度(m/s^2)、hは自由落下距離(m)、xは墜落速度がゼロになった瞬間のロープの伸び量(m)

墜落者がロープに引っ張られて落下が止まった時にロープに蓄えられる弾性エネルギーErmaxはフックの式を変位xで積分すれば求まるから
Ermax=0.5kx^2  (Nm):式5
上で述べたようにk=K/Lを用いて式5を書き換えると
Ermax=0.5(K/L)x^2  (Nm):式6

ビレイループとロープの結束部や支点での摩擦を考えずに、ロープが伸びきって墜落が止まった瞬間に墜落の位置エネルギーがすべてロープの弾性エネルギーに変化したと考えると
Ep=Ermax
つまり、
Mg(h+x)= 0.5(K/L)x^2 (Nm):式7

これをxについて解くと、
x=L×(Mg/K)×(1+(1+(2K/(Mg))×(h/L)))^0.5 (m):式8

式8を式3に代入して整理するとロープの最大荷重Fが求まる。
F=Mg×(1+(1+(2K/(Mg))×(h/L)))^0.5 (N):式9

ここでh/Lはロープ長さと自由落下距離の比であり一般に落下係数と呼ばれる。式9からロープの最大荷重は落下物の重量Mg(N)、ロープの弾性力(N)、および落下係数(無次元)で決定されることがわかる。つまり登る人とロープが決まれば、墜落時にロープにかかる最大荷重は墜落距離Lではなく、落下係数に支配されることがわかる。(30cm登って60cm落ちた場合と、5m登って10m落ちた場合のロープの最大荷重は等しいということ。ここで注意しなければならないのは人体に加わる衝撃エネルギーEttlはロープに加わる荷重F(t)を時間積分した∫F(t)dtである。これは落下時間が長い後者の方が当然大きい。)

またロープのスペックにはUIAAの実験(M=80,h/L=4.6/2.6=1.77)で得られたFが記載されているので、これを使ってロープの弾性力Kを式9から逆算することができる。

式9をKについて解くと
K=(L/h)×Mg/2×((F/(Mg)-1)^2-1) 式10
これに例えばUIAAの実験条件L=2.6m、h=4.6m、M=80kgとテストから得られたFを(kNでなくNに直して)代入すればKが求まる。

蛇足
Mは質量kgですが、数値自体は体重計で測る重量kgwと同じです。従って体重80kgwの人で計算する場合はMに80kgを代入して下さい。算出される最大荷重Fの単位はNです。kgfに直す場合は9.8で割ってください。

ダイニーマスリングによるセルフビレーについて2

11月14日 前回の続き

前回ランヤード(セルフビレイコード)の弾性力Kが墜落時の最大荷重に対してその平方根で利くという事を述べました。今回はそのKを求めることにより、シングルダイナミックロープのビレイコードとダイニーマのソウスリングの最大荷重の違いを検討してみました。

好日山荘のブログにダイニーマスリングの最大荷重測定実験が載っていました。  M=80kg、落下率=1(L=0.6m、h=0.6m)の条件で計測された最大荷重は11.4kN(1トン強!!)という驚くべき結果です。たった60cmの落下ですが、人だろうが支点だろうが破壊してしまう数値と思われます。

同じ墜落をクライミングロープで行った場合、最大荷重はどのくらい軽減されるのでしょうか。計算で求めて比較してみます。

クライミングロープのスペックにはUIAAの落下テスト結果が載っています。このテストは長さ2.6mのロープに80kgの錘をつけて4.6m落とした時(つまり落下係数1.77)にロープにかかる最大荷重を測っています。(もちろんこの数値が小さいほうが衝撃吸収能力に優れているということを示しています。数値が大きい方が優れている破断荷重と混同しないようご注意を。)
この実験結果からKの値を求める事ができます。

例えばB社のTというクライミングロープのスペックにはこの荷重が7.4kNと書かれています。
前回示した墜落時にロープにかかる最大荷重の式

F=Mg×(1+(1+(2K/(Mg))×(h/L)))^0.5 式1

をKについて解くと、

K=(L/h)×Mg/2×((F/(Mg)-1)^2-1) 式2

式2にL/h=2.6/4.6、M=80(kg)、g=9.8(m/s^2)、F=7400(N)を代入すると
K=15557(N)と出てきます。Kを求めることができたのでこのロープのいろいろな落下係数での最大荷重が式1から求めることができることになりました。

そこで先ほど挙げた好日山荘の実験をこのロープで行った場合の最大荷重を計算します。
M=80、落下率=1(L=0.6、h=0.6)、Kは先ほど求めた15557Nです。これを式1に代入して求めた最大荷重は5.1kNとなり、ダイニーマソウスリングの半分以下、かつ人体影響への閾値といわれる6kN以下となるとが分かりました。
実際にはシングルロープを使ったセルフビレイコードには両端に結び目がありますから、その摩擦で衝撃荷重は更に軽減されるはずです。

まとめ)
体重80kgwの人が60cmのビレイコードでセルフビレイをとって60cm墜落した。その時のビレイコードの最大荷重は
①ダイニーマソウスリングの場合11.4kN(約1トン:人体や支点の損傷甚大?)
②シングルダイナミックロープの場合5.1kN(約0.5トン:人体に大きな損傷なし?)

せっかくPASを買ったんですが、やっぱシングルダイナミックロープでカウテイルを作るようですかねぇ。

岩トレ

11月12日【三つ峠】

杉さんの総監督の下、会の6名+yukaさんで岩トレ。
今日がマルチピッチ初体験の人からアイトレまで目的は各人各様。

私たちのパーティはしばらく間が空いてしまったマルチの手順の再確認と、トラブル対応技術習得に専念です。             Photo 杉さん
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マルチ手順確認
①リーダーピッチ(Ⅳ+:姫、Ⅰ:常)
②中央カンテ(Ⅱ:姫、Ⅲ:常、Ⅳ+:姫、Ⅳ:常)
3ピッチ目のクラックは私のなんちゃってジャムでもばっちり効きます。ジャミングが決まってしまえば全て大ガバっていうのを初めて実感。Ⅳ+がⅢに変身しちゃいます。

トラブル対応
①セカンドビレー時のルベルソロック解除(ロープ出し)
②リーダーレスキュー (トップが宙吊りで動けなくなった時のビレイヤー脱出)
③空中懸垂下降中の仮固定とプルージックを使った登り返し、そしてその状態からもう一度懸垂下降への移行。
④セルフビレイ構築の考え方修正。

今回初めて7mmのプルージック専用コードを使ってみましたが、ダブルロープに3巻きすると効きが良すぎて結び目を握って滑り下ろそうと思っても動きません。2巻きがいいかもしれません。次回確認。しかしせっかく作ったのに早速どこかに置き忘れてきてしまいました。

しかし晩秋の1日は短いですね。コールが届かない場合の意思疎通法やカラビナ懸垂体験は次回持ち越しになりました。

祝、復帰!!    Photo 杉さん
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杉さん、取りまとめ役ありがとうございました。

ダイニーマスリングによるセルフビレーについて1

11月10日【墜落時の衝撃荷重計算】

お勉強中です。
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第4章にダイナミックロープ(ここではφ7プルージックコード)を使った自作カウテイルによる墜落時の衝撃荷重軽減への期待が書かれていました。
え!?、高々5,60cmの長さで衝撃吸収もなにもなかろうと思ってちょっと調べてみました。


理論式
単純化のためにロープの結び目や支点での摩擦を無視すると、墜落時にロープにかかる最大荷重(衝撃荷重最大値)Fは
F=mg(1+(1+2K/(mg)(h/L)))^0.5  (N)  式1

ここで、m:墜落者の質量(kg)、g:重力加速度(m/s^2)、K:弾性力*1(N)、h:墜落時の自由落下距離(m)、L:ロープ長さ(m)、またh/Lは落下(あるいは墜落)係数と呼ばれます。
(式1の算出方法を詳しく解説してくれているWEBページもありますが結論に影響を与えない細かな間違えが幾つかあるので、後日正しい計算法をアップする予定です。)

*1 断面積を考慮しないヤング率のようなロープの固有値とお考えください。弾性係数と呼びたいところですが、単位がNになるので弾性力と呼ぶ事にします。これは重要なファクターなので後日もう一度触れる予定です。
 
式1において2K/(mg)(h/L)>>1なので式1は次のように近似できます。
F≒mg(2K/(mg)(h/L))^0.5
つまりmと落下係数がそれぞれ一定なら墜落時の最大荷重はロープの弾性力の平方根に略比例するという事です。つまりロープが長くても短くても同じ長さでさえあればナイロンロープの最大荷重はダイナミックロープのそれの略々√(Knylon/Kdynamic)倍と考えて良さそうである事が分かりました。また、スリングは輪っかですから2本の並列ナイロンロープとして作用するので、同じ材質のシングルコードに対して最大荷重は更に√2倍です。(バネの並列問題) 
 
つまりナイロンスリングの最大荷重は同じ長さのシングルダイナミックロープの
√2×√(Knylon/Kdynamic)倍だということが分かります。

おー、そーだったのかぁ。 短くても材質効くじゃん。

では材質に依るKの値の違いはどのくらいあるのでしょうか。メーカーからの発表値がないのでUIAAの落下テスト結果などから逆算してみました。それは第2報で書きますがずいぶん違いますよ。

ところで、本題から外れますが、式1から「使うロープと墜落する人が決まればロープの最大荷重は墜落距離ではなく落下係数に支配される」という事も分かります。
 
つまりビレイ支点から中間支点を取らずに10mのランナウトで墜落したときの最大荷重(N)と50cm登った所で墜落した時のそれは等しいという事。(衝撃エネルギーJ)は落下中に刻々と変化する荷重の時間積分なので前者の方がもちろん大。ガツーーンとガツンの違い。そのため人体への影響は前者の方が大きくなると言われていますが、私は医者じゃないしデータも探した事がないので本当のところは知りません。)

本題に戻ります。Kが大きく違うと思われる2種類のランヤード(セルフビレイコードの事)の落下係数を揃えて行った最大荷重測定実験結果を見つけました。

実験概要)(要約:常吉)
78kgの重りを70cmのナイロン製ランヤードにつないで80cm落下させたた場合と、同じ錘を同じ長さのクライミングロープ製ランヤードにつないで同じだけ落下させたた場合の荷重を比較した(落下係数=1.14)。その結果、前者の最大荷重が約8kNだったのに対して後者は5kNであることがわかった
。 
http://blog.livedoor.jp/rope_access_eng/archives/1194438.html

ついでに58cmのランヤードで23cm落下した時の人体実験結果までありました。
http://blog.livedoor.jp/rope_access_eng/archives/1162351.html

腰椎に悪影響のない衝撃荷重は6kN以下と言われているそうです。 (正しくは衝撃荷重ではなく衝撃のエネルギー、つまり荷重の時間積分で決まるらしいのですが、まぁいいか…。)
しばしばクライミングに使われる60cmのナイロンスリングで腰の下8.4cmの支点にセルフビレーを取った状態から落下すると落下距離は68.4cm、落下係数は上と同じ1.14となります。そしてその落下に依って6kNを33%も越えた8kNが腰と支点に加わるという事が上記実験から分かります。イヤ、シングルランヤードで行った上記実験と違ってソウスリングは輪っかなので前述したように最大荷重は上記実験値の√2=1.4倍と考えられます。

さらに上記ブログを読んでいたらランヤード カウズテールでの短距離墜落と衝撃荷重という記事の中にフランスの国立スキー山岳学校研究所の実験結果が載っていました。 興味のある方はぜひどうぞ。

右は私がこれまでランヤードとして使ってきたメトリウスのイージーデイジーですが、これなら腰に障害が出ることはありません。なぜなら破断荷重1.3kNですから腰に大きな荷重がかかる前にほんのちょっとした墜落で破断してしまうからです。ワタシ、これまでよく生きてきました。
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左は慌てて買ってきたPAS。これならどの輪っかを使っても強度は22kNなのでこれ自体が破断して落ちる事はまずないでしょう。でも伸びがないし輪っかなので腰または支点への衝撃は上記のナイロンシングルランヤードの実験結果以上となります。やっぱシングルダイナミックロープでカウテールを自作しなきゃだめですね。

それにしても腰から下60cmの支点に60cmのスリングを掛けた状態で落ちたら落下係数2。たった1.2mの落下で車いす生活かも…。そういう状況では絶対落ちちゃいかんと言う事ですね。

ついでに言えば、インドアジムでヌンチャクにぶら下がってハングドッグ。それを忘れて登り始めてヌンチャクがいっぱいになったところで落下したらこれも落下係数2ですよ、2。 どのくらいの衝撃か試しにやってみて下さい、…とは絶対言えません。決してやっちゃいけません。


個人的覚書
支点・人体への衝撃荷重の最大値は落下距離に依らず落下係数と弾性力(と本人の体重)で決まる。したがって短いランヤードでの短距離落下を甘く見てはいけない。(20m登って40m落下した時と、30cm登って60cm落下した場合の最大荷重は等しい。もちろん人体や支点が荷重にさらされる時間は前者が圧倒的に長く、グランドフォールを考えなくても衝撃のエネルギーは前者の方が圧倒的に大きいことを忘れてはならない。)

であるから
・セルフビレーは落ちないための行動範囲規制紐と考え、落ちようがない長さにセットする。
・セルフビレーはいろいろな意味からもメインロープでとる。
・上方にある支点からセルフビレーをとれば落下係数も落下距離も軽減できる。腰より低い支点にセルフを取る場合は腰の位置をできるだけ低く保持する事によって落下係数を下げられる。
・ロープの結束は(ロープの強度を落とすが)弾性力を下げてくれる事になる。私が教わったハーネスへのロープ2重巻きの意味はそこにあるようだ。

次回は固定分散信仰はやっぱり「都市伝説」かもしれないということについて。

言い訳

11月9日【ピカピカ星11b】入間ベースキャンプ

大口叩いたピカピカ星、RPどころかTOすらできませんでした。

前日の都内某ジムでの秘め練は先週に続いてOS,RP祭り。気をよくしてやり過ぎたのと、ここのところの週3×3週間のジム通いがやっぱり老体には効きました。

肘、イタイ…。

今週末も雨なら行きます。

欲張りな1日

11月6日

AM 道志村紅葉狩り(山伏峠~大棚ノ頭~高指山~道志道~山伏峠)

いやぁ、道志の紅葉がこれほど見事とは…。真っ赤なモミジ明るいオレンジのモミジ、それにブナの黄葉、薄く靄がかかって幽玄と言うんでしょうか、素晴らしかったです。濡れ落ち葉を踏みしめて歩く登山道の雰囲気も良かったし、儲けちゃった気分。残念ながらカメラを車に忘れてきて写真なし。


PM 入間Base Camp

 ブルーマウンテン10a ○   (up)
 マグマ大使10b ○       (up)
 Tour de Bloc 10c/d ×
 ピカピカ星 11b 1テンTO  
 Samurai Blue 11a ×
 ガツンッ!とみかん10a ○  (cd)

ピカピカ星、見えたぜ! 今度の水曜日Getだな。
1年前発進すらできなかったSamurai Blue も今日やってみたら核心までは行けました。

何のかんの言っても進歩が見えて満足の午後。

藪岩登山隊結成?

11月3日【表妙義縦走~西岳登頂】 W/姫、かおりちゃん

もう何度行ったか分からない表妙義の縦走ですが、きれいどころ二人に誘われてまたまた行ってきました。ここは何度でも飽きないからいいんですが、さすがにもう書く事に困ります。
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奥の院の鎖場。二人とも10cクライマーなので安心して見ていられます。
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鷹戻し以外の登りは鎖を使わない方が安定したホールドやステップを拾えます。
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大のぞきの長い鎖の下り。
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事故が多いのでしょうか。あらゆるところにオフリミットのテープや過剰なまでのペンキが付いていました。こっちかな、あっちかなとドキドキしながらルートを探す楽しみは全く無くなってしまいました。ただし道標通りに歩かされるので早い事は早いです。
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左から中岳、西岳、星穴岳。縦走路は中岳で終わりですが、今日はそこから西岳まで足を延ばす予定です。
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で、鷹戻し最上部。
念のためにいつでも鎖にセルフがとれるようにしてもらいましたが、二人ともこの通りの余裕で登って来ました。そりゃそうか。
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これこれ、そんな所で手を離しちゃいけません。 マウスオーバー

   

鷹戻しの頭から先には垂直の下りが2ヵ所あります。実際下りている時は何でもないのですが、こうして離れてみると迫力ありますね。
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二人の様子によっては懸垂下降も考えていたのですが、全く問題ありませんでした。
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中の岳のコルで縦走路は中間道へと向かいますが、我々は西岳へ向かいます。 
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最初の岩壁には古いトラロープとスリングあり。体重を掛けられるような代物ではありませんが、下りるときには気休めになります。
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ちなみに下り。                            Photo 姫
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2ヵ所目の岩場を突破すると山頂です。どちらの岩場もカチがたくさんあって簡単ですが、万が一落ちたらどこまでも止まりそうもないのでちょっと緊張します。
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山頂は今まで歩いてきた稜線や裏妙義はもちろん、群馬の山並みが見渡せる絶景ポイント。西岳の楽しみはスリルよりもこの景色です。 Photo 姫
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以前登った星穴岳も見下ろせます。(星穴新道(廃道)からの登頂は技量と無関係なロシアンルーレット的なところがあるので、自分の運を試してみたいという方以外は行かない方が無難かも。)
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てっきりグラビアルート指向だと思っていた姫とかおりんですが、眼下に広がる藪岩バリルートに興味津々。特にここから見えるギザギザのS岳H稜に登行意欲をかき立てられていました。 たくさんあるぜ、コワ面白しろいトコ!

06年の鶴峯山・風穴尾根縦走を最後に妙義の藪岩から離れていましたが、これからまた通うことができそうで、ワクワク。

妙義山系プチバリ隊結成

11月3日

行きたくて暖めてきた藪岩ルート満載。 P1110070.jpg
 


HALF A YEAR Climber

11月2日【今夜の成果】Base Camp

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計6便(本日1便目)でようやくゲット!
できてしまえばあっけなし。

6月にクライミングに復帰して11月か12月にようやくイレブンが登れたと思ったらスキーシーズン突入で冬眠、なんていうパターンが何年か続いていました。(昨年一昨年は余り気が入らなかったせいかイレブン到達せず。)

今年はシーズン中も最低週一は継続予定。
目指せ、年内11b!! 

都内某ジムでの秘め練の方も成果着々なり。

無題

勝手に京都   雅風荘

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Tags:#京都の夜 #白黒 #関西 

ははは、ゴメン。